東京から日帰りでアクセス可能な、埼玉県長瀞にある寳登山(ほどさん)神社。
お名前からしてなんだかご利益ありそうですが、ロープウェイに乗れたり、山頂は緑豊かで、パワフル&ロマンチックな木もありました笑!
こんにちは、ユズリハです。
今回は、以前友人と訪れた寳登山神社のご紹介です。
春は桜、秋は紅葉、そして私が行った5月は新緑がとてもきれいな山と神社です。
この日はお天気がちょっといまいちだったので写真が若干暗いですが、実際に訪れると、とても爽やかで清々しい気が満ち溢れていました。
本殿に参拝した後ロープウェイに乗り、山頂の奥宮を目指して行きます!
寳登山(ほどさん・宝登山)神社のご由緒とご祭神
創建はおよそ1900年前まで遡るそうです。
日本武尊が東征の帰り、山の美しさに惹かれて宝登山を登っていたところ、途中山火事に遭いますが、突然現れた山犬が火を消し、またそれに導かれ、無事に山頂にたどり着いたことが始まりとされています。
日本武尊は、御祭神として
・大山衹神(おおやまづみのかみ/山の御神霊)
・火産霊神(ほむすびのかみ/火の御神霊)
の三柱をおまつりしましたが、その後この山は霊場として崇敬されるようになります。
仏教、特に修験者の修行場として栄え、山麓には玉泉寺(真言宗)が開基されました。
寳登山神社は、もともとは玉泉寺の境内にあった「寳登山大権現」という社が明治の神仏分離でそれぞれ独立した社寺となったものだそうです。
また現在では、三峯神社、秩父神社とあわせて「秩父三社」とも呼ばれています。
ご利益
寳登山の名は、「火を止める山」→「火止山」→「ほどさん」→その後「寳登山(宝登山)」に改められたそうです。
そのため、火災盗難除け、諸難除け、また金運招福のご利益があるそうです。
宝の山に登る!なんかいいですよね!
本殿周辺
ここからは写真を交えてご紹介です!
白くて大きな鳥居をくぐると、その先が本殿です。
寳登山神社は創建は古いですが、現在の社殿は明治7年の完成だそうです。
彫刻が見事ですね!
こちらについて、ShinSha(id:tokinokaseki)さまからはてなブックマークにて、
「社殿にすごい彫刻がありますね。誰が財を寄進したのでしょう?」
というご質問をいただきました。ありがとうございます!
寳登山神社に問い合わせを行い、HPの内容とまとめると、以下のようになりました。
・本殿の彫刻自体は、明治7年の時点で存在していた
・その際の資金は、地域の方々のご支援、またお参りされた方のお賽銭によるもの
・とはいえ資金難であったが、後に初代神職となる玉泉寺のご住職榮乗さんという方が、当初の計画を変更しつつも彫り物を配し、29年の年月をかけ完成させた
・その後、平成21年に御鎮座1900年記念事業によって彩色をし直した
私たちが目にしている鮮やかな色は現代のものですが、その元を作り上げたのは、地域の方々、また寳登山神社を信仰されていた方々の御浄財、そして榮乗さんのご尽力によるものだそうです。
すばらしいですね。
本殿の裏にあるのが、みそぎの泉です。
日本武尊が東征の際、みそぎを行い、その後宝登山に登ったそうです。
ちょっと見づらいですが、間からカメラを入れて撮影というのもなんとなく、だったので、こんな写真ですみません。
私たちが参拝したのは5月2日、奥宮祭りの日でした。
御由緒にちなみ、八十八夜の日に日本武尊の御神霊をお神輿に乗せて奥宮まで登るそうです。
このときはちょうどお神輿がどこかの保管場所?から到着したタイミングでした。
上に乗っている鳳凰は、はじめ首から下しかなく、えっ?!と思っていたら後付けで設置していました。
分割できるんだ・・・。
お祭りはこの後だったみたいです。
宝登山ロープウェイ
目指す奥宮は、宝登山山頂にあります。
標高212.7メートルの乗り場から、山頂まで約5分間の空の旅です!
私は高いところが好きなので、こういう乗り物はいまだにワクワクします。
休日は1時間に4本くらいあるようなので、気軽に山頂へ行ってみたいときには便利ですね。
詳しい時間はこちらのHPでご確認ください。
「ばんび」に乗り込みます。わくわく♪♪
反対側のロープウェイとすれ違うとき、手を振ったりするのが好きです。笑
景色がいいですねー。
あっと言う間に標高453.0メートルの山頂駅に到着しました。
ちなみに歩いて登ることもでき、山道も整備されています。
徒歩だと、上りは約50分とのこと。
5月だったので、こいのぼりがお出迎えしてくれました。
色鮮やかできれいですね。
ガスっていて山頂からの景色はいまいちでした。
このときは立ち寄りませんでしたが、宝登山山頂には梅園や小動物園などもあるので、神社参拝以外にも楽しめます。
山頂付近の不思議な木
1本だけ独特な形の木
奥宮までは、ロープウェイの山頂駅から少し歩きます。
しばらく行くと、森の中にぽっかり穴が開いたような場所があり、そこに山と神社の力でパワフルに成長した木がありました。
アクロバティックなその佇まい・・・人生を謳歌している人のように見えませんか?
周りの木(観客)に見守られて、そのパワーを自らを用いて具現化させる表現者のようですね。
天を仰ぐようなその姿は、見ているとこちらまで生きる喜びを感じられる気がします。
縁結びのシンボルに認定したい木
そして奥宮付近では、ロマンチックな木を発見しました。
根本は1本のようですが、途中から2本に分かれて、また上の方でくっついていますね。
この木、よく見ると・・・
・・・・・
・・・左側、ちゅーしてませんかね?笑
右の木も、腕を広げていてうれしそうです。 (想像力・・・)
ちなみに1枚目には写っていませんでしたが、2枚目の写真には、左の木の少し下の方に、白くて丸い何かが写っていました。
こだまでしょうか?
この木は、見晴らしの良い場所に普通に立っていた木ですが、個人的には縁結びの木に認定したいと感じました。
(ん?元が1本の同じ木なので、自己愛の木なのかな??)
とりあえず、「ちゅーするこだまちゃんの木」と命名です。
・・・と、個人的な妄想ワールドですが、そんなふうにいろいろイメージしてしまうような幻想的な場所です。
やはり寳登山神社は不思議なパワースポットですね。
奥宮
奥宮は、標高497.1メートルの場所にあります。
緑に包まれた鳥居です。
奥宮付近は天候によっては雲海も見られるとのこと。
本殿は豪華絢爛でしたが、奥宮はシンプルですね。
空気がとても清々しく感じられました。
奥宮の狛犬
こちらの狛犬は、一般的な獅子ではなく、日本武尊を導いた山犬(オオカミ)だそうです。
オオカミというと怖そうなイメージですが、こちらはなんか優しそう・・・。
お帰り
帰りは徒歩で下山しました。
のんびり歩いて40分くらいでした。
小さなお子さんも歩いていましたし、ふつうのスニーカーで大丈夫でした。
ちなみに寳登山神社を後にし、帰りはちょっとだけ、天然記念物の長瀞(ながとろ)渓谷の岩畳に立ち寄りました。
真夏には天然氷のかき氷や、ラフティングなんかも楽しめます。
寳登山神社とあわせて散策がおすすめです!
アクセス
・寳登山神社:HPはこちら
寳登山神社は参拝以外にも、ロープウェイに乗ってワクワクしたり、緑の奥宮で自然に囲まれてリラックスしたり、季節を通して楽しめるパワースポットです。
東京からでも早朝に出発すれば、丸一日、十分楽しめますよ!